犬の針治療-また一緒に歩こう
#1
あじな動物病院が犬の椎間板ヘルニアに針治療をするのはなぜですか?
私が針治療をする理由は、 グレード4までの椎間板ヘルニアであれば、早く、確実に、何より犬の負担が少ない治療をできるからです。外科手術では筋肉を切り分け、骨を削らないと原因の物質を取り除けません。 このため犬の肉体的な負担がどうしても大きくなってしまいます。 針治療であれば、 早ければ2週間〜2ヶ月ほどで歩くことができます。
「手術をしたくない」という飼い主さんの希望を叶えたい。
自分の足で立ち上がり、 飼い主さんと一緒に歩いて帰っていく。 その後ろ姿が見たくて、 私は椎間板ヘルニアの犬に針治療を行っています。
#2
犬の椎間板ヘルニアに針治療は本当に有効なのですか?
下の動画はは針治療を行った犬の一例です。
2016−17年の間に、歩き方がおかしい・立てないという症状で針治療をした犬が66頭、そのうち椎間板ヘルニア(グレード1〜4)の犬は46頭でした。 46頭中、約84.8%にあたる39頭が歩けるようになりました。あじな動物病院で針治療をしたほとんどの犬が、 すでに手術や内科治療を受けていた ケースです。このため、 針治療は有効だと考えられます。
1週間に1~2回の針治療を行い、3週間以内に回復した犬が33頭でした。
治療の開始が早いほど、歩き始めるまで期間が短くなる傾向がありました。 逆に針治療開始が発症から半年〜1年を超えていた犬は、効果が出るまで半年~1年以上かかっています。早期発見、早期治療が犬の椎間板ヘルニアの針治療でも大切です。
グレード5の椎間板ヘルニアに対する針治療の効果は、 統計をとった2年間に来院がないためデータがありません。グレード5でも脊髄と足の神経との間に連絡が残っていれば、 治療の効果が出ると思われますが、治療が長期になると予想されます。逆に脊髄がヘルニア物質により脊髄が完全に破壊されている犬では、針治療での効果は望めないと考えられます。
#3
針治療って痛くないの?犬が怖がりませんか?
オヤツを食べながらリラックスして針治療を受けているワンちゃんの映像を見てみましょう。
みんなご機嫌ですね。針治療で使う針がキチンと「ツボ」に入っているときは、 「痛い」というより「気持ちいい」という感覚になります。犬がリラックスしやすいように、針治療をしながらオヤツをあげています。
針治療=オヤツ、 気持ちいい ➡ 気持ちいいのでリラックス➡ 筋肉がゆるんで針治療の効果がアップ。 気持ちが良いと脳からハッピーホルモンが出て、 神経や筋肉の回復を助けるのです。痛くもこわくもありません。治療効果を高めるため、 飼い主の方に付き添いをお願いしています。
✔ 飼い主の方からオヤツをあげてもらう方が食べてくれやすい
✔ オヤツと針治療が楽しみで病院に来るのが楽しくなる
✔ オヤツを受け付けない犬も、飼い主の方がいると気持ちが落ち着く
一緒にリラックスして治療にのぞむことが、 針治療の効果を高めるためにとても大切です。心がけているのは、 犬にとって気持ちの良い・心地よい針治療。
#4
針治療はなぜ効くの?
肩こり、腰痛、もんでもらうと気持ちの良い場所がありますよね?その気持ち良いと感じる場所の中で、 もっと奥まで刺激して欲しいと感じる場所はありませんか?でも指圧ではそこまではどうしても届かない。 その指が届かない刺激をして欲しいポイントにハリを刺して刺激をする、コリがあるならほぐすのが針治療だと考えて下さい。また、ツボの中には、 脳や遠い他の部分とつながっていて、 色々なスイッチをオン・オフできるツボがあります。
✔ 痛みがひどいときは痛みのスイッチをオフ
✔ 傷の治りを助けるために、血行を良くするスイッチをオン
✔ 足を動かす神経を刺激するスイッチをオン
歩けなくなってしまった犬に必要なスイッチを選び、 針を刺して刺激することで、失敗に終わった修理を再開させます。 そして弱ってしまった神経や筋肉を刺激し、再び立って歩けるようにするのが椎間板ヘルニアの犬のための針治療です。
#5
予約は必要ですか?料金は?
犬と飼い主さんがリラックスして針治療にのぞめるよう、
針治療は予約診療のみとさせていただきます。
針治療の料金 |
---|
■初診料金 ……………………………… 1,500円 |
■神経・中医学検査(初診)………… 5,000円 ヘルニア部位の特定、ツボの決定 |
■針治療 ………………………………… 7,000円 針をツボに刺し、手で刺激する治療法 |
■針治療+通電治療 …………………… 8,000円 針に治療器をつなぎ通電する治療 |
■特殊注射 …………………………… 5,000円~ ツボへ注射をする治療 |
※歩けない・立てないケースには、週に1~2回の針治療を行っています。
※治療のスタートが早ければ3-4回の治療で効果が見られます。
ご予約➡ TEL. 0829-39-6292(あじな動物病院)
#6
椎間板ヘルニアを予防するためにはどうしたらいいですか?
椎間板ヘルニアになったワンちゃんが暮らしている環境を調べると、 フローリングで暮らしているケースがとても多いです。じゅうたんを敷く、犬用のクッションマットを敷く、犬用の足が滑らないワックスを塗るなど、足を滑らせ、腰に負担をかけない対策をとりましょう。
二つ目は、適度な運動で筋肉をつけることです。椎間板の負担を減らすには筋肉がとても大切です。毎日適度な散歩をし、 良質のタンパクをとって筋肉を維持しましょう。
三つ目、動物の体の60-80%は水分で出来ています。 キレイでおいしい水にをしっかり摂ることで、血液をさらさらにし、悪いものをドンドン体から出しましょう。 硬度が30~40以下の軟水・天然水がおすすめです。
最後に、元気な椎間板・筋肉を作る食事を大切に。 柔軟な椎間板を維持するには、元気で新鮮な食材が大切です。ボーンブロスが椎間板ヘルニアの予防には特にオススメです。あじな動物病院では犬の体質に合わせた食事相談を受け付けています。料金は30分5000円(予約制)です。是非ご利用ください。
#7
針治療を受けた犬の飼い主さんから頂いた感想です
#8
他の病気にも針治療は効果がありますか?
✔ 顔面神経麻痺
✔ 高齢になり足腰が弱ってきた
✔ 足が痛そう、腰が痛そう
他にも針治療で症状を軽減できる病気があります。
まずは予約の上、院長の中西にご相談ください。
ご予約 ➡ TEL. 0829-39-6292(あじな動物病院)